内部のリソース不足を嘆くことなかれ

中堅クラスの企業の社員を見ていて、少し残念に思うことがあります。

1.情報の共有

一つは、「情報共有」の不足です。

例えば、お互いの行動予定を共有することで、チーム内での重複行動を避け、連携作業や共同作業を効率的にすることは、誰もが理解し実践していることでしょう。

しかし、部署をまたぐとセクショナリズムが強いわけでもないのに、なぜかそれができなくなってしまう。成功事例や失敗事例を横展開して共有できたら時間や労力が節約され、もっと大きな成果を上げることができるのにと思うことがあります。 

実は、与信管理においても「情報共有」は極めて重要です。昨今では、事前に登録しておいた企業の決算情報やリスク情報のお知らせが届くサービスが情報ベンダー等によって開発されていますが、情報が入手できてもそれが具体的な行動に結びつかなければ、絵にかいた餅にすぎません

リスク情報を入手したら即座に関係者で共有し、現場は真偽確認のため情報収集に動いて本部に報告し、それを受けた本部は取るべき行動を決定して全社に周知する一そうした一連の流れを事前に構築しておくことが必要なのです。

 

 2.他部署との連携

もう一つ残念なのは先程とも関連しますが、「他部署との連携」の不足です。

部門横断的なプロジェクトを立ち上げても、全体の方向づけをし、各部門をリードする人材に乏しいためか、議論が堂々巡りして上手く進捗しないこともよく見受けられます。

例えば、社内で新たに審査チームを立ち上げる場合も、ただ専任のメンバーを配置すれば事足りるという問題ではありません。全体のスケジュールを立て、優先順位を考慮しながら他部門との調整を図り、新たな業務フローやルールを予定期日までに策定し、現実に業務が回せるよう手筈を整える「他部署との連携」が必要となってきます。

 

3.リソースは外部にもある

営業部門に人材が多く配置され、管理部門には質・量ともに十分なリソースが割けない中堅企業にとっては、部門を超えた全社的なプロジェクトである業務改善等は、その必要性は重々わかっていても途中で頓挫し、なかなか実現化できないことが多いのではないでしょうか。 

そのような状況ならば、外に目を向けるべきです。

例えば、当社では取引先の特徴や現場のリソース等に十分目を配り、プロジェクトマネージャーの立場で現場の方と並走しながら、その会社に最適な管理体制を作り上げていきます。第三者が入ることで、部門間の調整が円滑に運ぶことも多いのです。

社内に適任者がいないと嘆く必要はありません。外部のリソースをうまく活用すれば良いのです。

⇒ アウトソースの活用とは

当社がサポートし、他部門との調整を図り、新たな業務フローやルールを予定期日までに策定し、現実に業務が回せるよう手筈を整えます。